院長コラム

【2015.10】インプラント治療で重要なこと

 

歯の欠損を補う治療法は長い間、入れ歯やブリッジという2つの方法しかありませんでした。そこにインプラントというまったく新しい概念の治療法が加わり、選択肢が3つに増えたのは、日本ではここ20~30年くらいのことです。

 

インプラントは最も後発の治療法なので、情報が十分に行き渡っていないという現状があります。インプラント治療においてもっとも重要なことはインプラントの情報提供であり、患者さまの理解を深めていただくためのコミュニケーションが必要と考えています。

 

実際には患者さまのお口の中を検査・診断をしてどのような状態なのか、客観的な事実をお伝えし、最適な治療法を提示します。

 

たとえば、歯周病が進行している場合、歯が残せるのか残せないのか、また、長期的な経過によりどのような状態になるのかを的確に診断します。歯が残せないのであれば、機能を回復のためにどういった治療を選択するかということになります。インプラントであれば、天然の歯のようにしっかりと噛めて、周囲の歯に支えられなくても自立するので残っている歯の寿命が延び、見た目も天然歯のように自然で若々しいなど多くのメリットがあります。入れ歯やブリッジにも同様にメリット、デメリットがありますが、そうした部分も含めてそれぞれの治療法について十分に説明します。

 

インプラントはとくにそのメリットの大きさがきちんと伝わっていないために、インプラントを躊躇されている方がまだまだいらっしゃるのではと感じます。

 

最終的に治療法の選択をしていただくのは患者さまになりますが、患者さまが結論を導き出すために必要な情報をしっかりとお伝えし、納得のいく決断をしていただくことが大切だと考えています。

 

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