年齢を重ねて来ると顎の骨が無くなって入れ歯が落ち易くなったり、当りが急にではじめて以前の様に物が咬めなくなって来ます。又不適合な義歯を入れていると骨の吸収が加速します。
このような時に少ないインプラントを入れて、先端に磁石を付けると入れ歯が落ちない様になったり、ガタツキがなくなりシッカリと物が咬めるようになります。
総入れ歯をインプラントで固定させた症例
総入れ歯をインプラントで固定させた症例
患者さんの年齢は77才です。
治療前下顎が部分入れ歯で上顎は総義歯でした。
上下顎とも入れ歯でしっかり咬めず食事が美味しく頂けませんでした。
まず下顎の部分入れ歯をインプラントに変え、自分の歯の様に再構成しました。
その結果咬み合わせが強くなったので、従来の総入れ歯ではその力を支えられなくなりました。
患者さんの希望は今まで作っていた総義歯をそのまま使用することだったので、上顎の顎堤にインプラントを入れてその力を支えられる様にしてしっかり咬める様にしました。
今では堅いおせんべいでもバリバリ食べられます。
術前
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上顎のインプラント:
今まで使っていたゆるい入れ歯を
インプラントで固定
下顎のインプラント:
入れ歯のかわりにインプラントを埋入して
天然歯に近い状態を再現
どうしてもインプラントが出来ない方へ
総義歯の治療は口の中の何もない空間から機能のすべてを創りだす必要があるので、もっとも難しい治療の一つです。しかしインプラント治療によって、この分野は劇的に成功を治めるようになりましたが、外科手術を伴うために躊躇する患者さんが少なくありません。
・合わない人工歯をいくつも作って咬めない、痛い、でお金と人生を損していませんか?
・外観が偽者のような入れ歯で恥ずかしい思いをしたことがありませんか?
・義歯を入れないと粘膜が傷つき咬むと痛い。
・人工歯がすり減ってきて口元が歪んで見える。
・義歯がゆるんでいくつ作っても合わずに落ちる。
・入れ歯がすぐ壊れませんか?
なぜこのような入れ歯を入れなければならなかったのでしょうか。総入れ歯の治療は匠の世界に近いところがあって教育機関ではなかなか学べず、結局名人から学び自分で試行錯誤をしながらモノにしていくのです。30年以上の臨床では総義歯から取り組み始め、私自身の経験から総義歯の体系を完成させて難症例を克服して今では総義歯を用いている患者さんの最後にたどりつく医院となっています。